前回の記事は Fundéu の Palabra del año 2020 の速報ということで間が空きましたが、前々回の「ñ の言語」 の続きを見ていきます。

アラビア語に対してどんなイメージを持ってますか？右から左に文字を書いていくということはなんとなく知っている人も多いと思いますが、よく聞くのは「ミミズが這ったような文字」というもの。ぼくからしたらラテン文字の筆記体の方がミミズっぽく思えるん…

アラビア語には ة（ターマルブータ）という文字があります。しかし、この何だか響きがいい文字はその特異性から教科書の1ページ目に載っているようなアラビア文字表には実は入っていません。そもそも、このターマルブータとはアラビア語で「結ばれたター」と…

日本語の「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」の書き分けに迷うことありませんか？これら四つの文字を合わせて「四つ仮名」と呼ぶそうです。例えば、「地（ち）」という文字。基地は「きち」だけど、意地は「いじ」といったように濁る場合は「し」に点々となりま…

メキシコに来て2回目の新年を迎えました。このブログではスペインとメキシコでのスペイン語の語彙の違いや文法上の違いを取り上げることがありますが、今回はもっと「根本的な部分」での違いについての記事です。

前回からの続きです。今回は「x が過去に /ʃ/（sh の音）を表していた」という証拠と「いつからいつまでその音素を表していたのか」という事実を確認していきます。

今回の表題は「未知数Ｘ」。ワクワクするタイトルではないでしょうか？ですが、それは一旦置いておいて。昔、大学の授業で先生が何気なくこう言いました。「セルバンテスは元々 Don Quijote ではなく Don Quixote と記し、/don kiʃóte/ と発音されていた」ド…